今回我が子は乳脂肪分と無脂乳固形分の概念を知って大興奮。ここで一つ注意したいのが、親の説明ボリューム。知りたい子どもに対しておなかいっぱいまでくどくど解説すると、かえって好奇心をそいでしまうことがあるので、ちょっと物足りないくらいがベター。
これを聞くと、「親として完璧に答えなければならない」というプレッシャーもなくなりませんか? 親が全部を知る先生だと思わせる必要はまったくありません。
【大切にしているポイント】※カッコ内は育める能力
・好きな食材で食べ比べをする(積極性)
・ヨーグルトの違いを体験する(味覚力、比較力)
・違いの理由を考えてもらう(考察力、分析力)
・むやみに分析表を描かせたり、親がゴールを設定しない(主体性)
今回の食体験はあくまでも一例。子どもの特性や興味によってアレンジして良いと思います。まずは気軽なところから、家庭の身近な材料や調理家電を使ってはじめてみてくださいね!
<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12