NEXCO東日本は26日に会見を行い、料金が切り替わる19時台は昨年同時期より約350台の減少が見られ、20時~24時は約300台の増加があったと発表。一定の効果があったとの見解を示した。時間帯によって料金を変える試みは今後、増えていく流れだが、めでたいことばかりではない。

「料金を変動制にして交通量を抑制するロードプライシングは、東京五輪の際に首都高速で導入され、その際は基本料金が1000円上乗せされました。これについて警視庁は『最大96%の渋滞減少があった』と効果をアピールしましたが、これは首都高速だけの話。

実際には、上乗せ料金を嫌って一般道を走るトラックが増加し、『下道がメチャクチャに渋滞して、普段より大幅に時間が掛かった』という声がドライバーから相次いで、賛否は大きく割れました。

『渋滞解消のため』といえば聞こえは良いですが、見方を変えれば、“渋滞がイヤなら金を払え”“貧乏人は一般道を走れ”ということ。何とも世知辛い世の中です」(同上)