セリム2世の時代に活躍したオスマン帝国海軍提督のクルチ・アリ・パシャが、宮廷建築家ミマール・スィナンに依頼して造らせたのがクルチ・アリ・パシャ・モスクです。モスクの複合施設の一部として造られたハマムは現在は旅行者から大変人気があります。オスマン帝国時代の建築を堪能しつつ、お隣にあるハマムで旅の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。
14.アラプ・モスク
アラプ・モスクは、元々は13世紀に建設された教会で、オスマン帝国時代にモスクに転用されました。名前の「アラプ」は、オスマン帝国のアラプ人兵士たちが寄付したことに由来しています。モスクの建築スタイルはビザンチン様式の影響を受けており、内部には精緻な装飾やアーチ型の天井が特徴です。静かで厳かな雰囲気の中で、イスタンブールの歴史と宗教的な背景を感じることができる場所です。
15.ソコルル・メフメト・パシャ・モスク
金角湾沿いにあり、地下鉄が通るハリッチ橋の袂にあるのが、スレイマン大帝を遠征中に看取った大宰相として知られているソコルル・メフメトのモスクです。青を基調とした内装に金角湾から差し込む太陽の光がよく映える、心落ち着く空間です。
おわりに
新市街ベイオールでは、ビザンツ時代やオスマン帝国時代の名残を感じることができる一方で、トルコ共和国の時代になってから建設された商業施設や博物館で、イスタンブールの最新のアクティビティを楽しむこともできます。タクシム広場、イスティクラル通り、ガラタ塔、というよく知られた観光スポットの近くにあるものばかりなので、気になる場所にもぜひ立ち寄ってみてください。