今や朝ドラは、国民的ドラマといっていいのかもしれない。次々に話題になるドラマを生み出し、それを継続するのは大変な努力と、優秀なスタッフがいなければできないことであろう。

 まずは『虎に翼』大成功を寿ぎたいと思う。

 さて、東出昌大(36)という男は多面的なものを持っている俳優なのだろう。

 年下女優の唐田えりかとの不倫が文春で報じられ、妻の杏から三下り半を突き付けられた。

 モテモテの色男が、妻に捨てられたダメ男になってしまったのだ。だがそこから動き出す。

 拠点を関東近郊の山に移し、猟師生活を始めたときは、いつまで続くかと懐疑的だったが、今や、俳優と山での生活を両立させ、今夏は、元女優の松本花林(25)と結婚することを公表した。

 だが、まだ同居はせず、別々に暮らしているという。

 人生いろいろあったが、それで鍛えられたのであろう。

 文春記者からの、今回再婚を決めるのあたって、相応の覚悟が必要だったのではという質問に、

「あらゆることが複合的にあって以前の報道があったし、その上で今の人間関係がある。この自分の胸中っていうのは、いくら言葉を尽くしても、語れないと思います。でも今、素直にまた子育てをしたいと思っている、こういう僕に立ち返らせてくれたのは、お相手の花林ちゃんの存在はもちろん、スキャンダル後、居場所をなくした僕に手を差し伸べてくれた、この地域の人々に与えられた勇気や恩恵が大きいと思っています」

 試練が人間をつくる。東出は杏との別れを通じて、人の世の厳しさを知ったが、第二の人生ともいうべき狩猟生活で、多くのことを学んだようだ。

 これからが楽しみな俳優である。

 ところで、ベラルーシといっても我々にはピンとくる国ではない。ロシアとウクライナに隣接するロシアベッタリの国という程度の知識ではないか。1994年からルカシェンコ政権が居座り、「欧州最後の独裁国家」といわれているそうである。

 その国のゴメリ大学で日本語講師を務めていた中西雅敏がスパイ容疑で逮捕されたと聞いても、そんなバカなと思うのだが……。