◆実際に見た高橋文哉
実は筆者は『からかい上手の高木さん』取材現場で高橋にちらっと遭遇した。取材部屋の外で待機していると、休憩中の高橋がケータリングスペースにやって来て、何ともさわやかに(でも慎ましく)コーヒーを注文していったのだ。
画面内の高橋も画面外の高橋も激しく可愛いエッセンスを放出(と同時に注入)していた。彼がコーヒーを注文する、すぐ隣のベンチに腰掛けた筆者が、思わず凝視寄りのチラ見を繰り返したのはどうか許してほしい。
その吐息は、リアルに薄桃色がかっていたと思う。今いる空間をそれとなく夢色の情景に染めてしまう人でもある。実際に見た高橋からそう感じた。そう、高橋文哉とは、現実と夢とをいとも簡単につなぎ合わせてしまう才能の持ち主なのだ。