◆8歳の息子は母の仕事を理解

釈由美子海
――今はもう7~8歳になるかと思いますので本作を含め、お母さんの仕事内容も理解しているのではないでしょうか?

釈:もちろん理解しています。自分が出た作品をいつか観るだろうなと思っていて、ちょうどコロナ禍の頃に自宅にいたじゃないですか。なので、恐竜好きだからたぶんゴジラも好きだろうなと思って、平成ゴジラシリーズを一気に見せたんですよ。『ゴジラ×メカゴジラ』まで来たときに目が「え!?」となり、わたしのことを二度見して「ママでしょ!?」と。

それ以来、『ゴジラ×メカゴジラ』を大好きになってくれて、ラストシーンでは毎回泣くんですよね。自分が出ている作品に感情移入して泣いてくれるなど、これはもう本当に幸せなことだなと思います。

――それは誇らしいですね。

釈:ただ、こういう役のときもあれば、2時間モノで悪役や犯人役もあるので、シリアスな役を演じたときはちゃんと切り替えて家では普通のお母さんに戻らなきゃと思うようにしています。ちょっと前にバズった“マンホール女優”という『仮面ライダージオウ』でマンホールを投げる役柄は悪役だし、マンホール投げているお母さん「怖い!」と思っていたようです(笑)。