◆「自分は正しいことをしてる」と思っているときこそ危険

龍:すべての親が肝に銘じなければならないことは、親からどんな目に遭わされても、それでも子どもはそこからなかなか逃れられないということ。子どもには生活力が無いので、親に養ってもらわないと生きていくことができない。簡単に支配と服従の関係ができあがってしまうんです。

大人と子ども、男性と女性、上司と部下。その関係性において力のある方が何かを命令すれば、力の弱い者がそれを拒否するのは難しい。だからこそ、力のある側がいつも気をつけなければならないと思います。

自分は子どもが3人いますが、親子関係おいては簡単に「支配」と「服従」の関係を作り出せることがわかっているからこそ、自分の言動をできるだけ振り返るようにしています。「よかれと思って」「正しいことを」していると思っているときこそ、危険だと実感しています。