◆一周まわって“まー君”呼びがしっくりくる
ぼくらが知ってる岡田将生はどこへ? マクドナルドのCMひとくちチュロス「なめらかになった」編でのキモさを見る限り、『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』(フジテレビ、2007年)では、まだ生田斗真の後ろに控えていた“まー君”の面影はないに等しい。
あるいは、実年齢と役柄が符号する10代の青春一本勝負作『天然コケッコー』(2007年)は、岡田将生第1時代、つまりは、初々しさと劇的なまでのチャーミングが渋滞していた“まー君”呼びがいかにも相応しい光明の時期だった。同作公開からすでに16年以上が経っていることを考えると、軽くめまいがする。
その間、めまぐるしい勢いと根気強さで出演歴を重ね、俳優として持続力のある存在になった。同時にどこかで、かつての面影をのぞかせては隠れる。結局、一周まわって、やっぱりまー君がしっくりくるなんてことも。
【こちらの記事も読まれています】