◆行動はさらにエスカレート

そんなゆっぺさんの態度に味をしめたボス太郎は、お昼寝の時間に毎回触ってくるようになりました。

 それでも声を上げられずに耐えていると、やがて仲間のマネヒロくんを巻き込んで2人がかりで触ってくるようになります。

そしてついには、ゆっぺさんを教室の外に連れ出して自分たちの性器を触らせたり、さらに仲間を増やして3人で触ってきたり、ゆっぺさんのトイレを覗いたりと、ボス太郎の行動はエスカレートしていったのでした。

◆恥ずかしくて母親にも言えなかった

 ゆっぺさんもボス太郎たちも、5歳で性的な物事を深く理解していたわけではないでしょう。それでも、先生が見ていないすきに行う、外へ連れ出すなどの様子から、ボス太郎たちには子ども心ながらに悪いことをしている認識があったことがうかがえます。

そしてゆっぺさん自身も、「お昼寝のときの意地悪は性的な意味が含まれているのだと、子どもでもハッキリとわかりました」と、普段の意地悪とは違う恐怖を感じていたのです。

それだけに、「恥ずかしい自分を知られたくない」との思いから、母親へすら被害を訴えることができませんでした。