◆幼稚園で、ボス的存在の男児に目をつけられる

 本作の舞台は今から30年以上前、当時5歳だったゆっぺさんが通う幼稚園です。

転入生でおとなしい性格だったゆっぺさんは、クラスのリーダー的存在の男子「ボス太郎」に目をつけられ、弁当に上履きの中のごみを振りかけられたり、私物を隠されたり、制作物を壊されるなどのいじめを受ける日々を送ります。

 おとなしい性格ゆえに「やめて」が言えず、大好きな母親にも打ち明けられないまま、ボス太郎のいじめに耐えていたある日。お昼寝の時間に、事件は起きました。

◆布団の中に手を伸ばし、下着の中へ手を入れてきた

ゆっぺさんの隣で寝ていたボス太郎は、先生が教室を離れたタイミングでゆっぺさんの布団の中に手を伸ばし、下着の中へ手を入れてきたのです。

体をよじらせ逃げようとしてもしつこく触られ、不快な気持ちと「恥ずかしいことをされている」という認識もあったものの、「大きい声を出してみんなに注目されたくない、知られたくない」「自分が我慢すれば何事もなく過ぎていくはず」と、ゆっぺさんは最後まで声を上げることができませんでした。