ヒダカラが運営する深山豆富店は、食品としての再利用率が低く、飼料や肥料、産業廃棄物になってきた「おから」にスポットライトを当て、全国の豆腐店の「おから」を使ったスイーツを集めた「おからdaおやつ」クラウドファンディングを9月10日(火)~10月10日(木)23:59の期間、CAMPFIREにて実施中だ。

「おからdaおやつ」プロジェクトが始動


「おからdaおやつ」クラウドファンディングでは、同じように「おから」に価値を見出しおからスイーツを作る全国の豆腐店、カフェ、パテシエ、デザイナーなど、各界のプロと共に「おから」の可能性を広げ、美味しさと価値を知ってもらうことを目的として実施。

募集期間である9月10日(火)~10月10日(木)の1カ月で、支援金額30万円を目指している。

豆腐作りで出来る「おから」の魅力を発見


2021年9月、白川郷で一度は閉店した豆富店「深山豆富店」を引き継いだヒダカラ。


スタッフ全員、豆富作りは未経験。白川郷の伝統である「石豆富」「すったて」の作り方を先代から学び、現在ではスタッフだけで製造販売をしている。


豆腐作りを未経験からスタートして初めて知ったのが「豆富を作ると、豆富には使わない膨大なおからがおからがたくさんできる」ということ。

そのおからの処理方法を考える中で「白川郷おからのまめなクッキー」や「おキャロットケーキ」を開発し、「おからを使っているとは思えないくらい美味しい!しかもヘルシーだから罪悪感が少ない!」と、その美味しさに衝撃を受けたという。

「おから」の可能性を広げ、美味しさを広めたい


日本豆腐協会によると、全国で作られる66万トンのおからのうち、食用として再利用されているのはたった1%。残りの90%は、肥料や飼料、産業廃棄物となっている。

「おからはこんなにおいしいスイーツになるのに、なぜ人が食べていないのだろうか」を考えるうちに、食用として保存する手間や費用の多さにより、肥料や飼料として利用する方が再利用しやすいという現実を知った。