【スルースキルを身につける方法】4.ウジウジ考えすぎない
人からの言動をいつまでも気にしたり、脳内で何度も何度もリピートしては悔しい感情を再熱させたりするのは、スルースキルを鍛える上であまり得策とは言えません。
妄想力が高いことは決して欠点ではありませんが、ネガティブな感情のまま妄想しても、ろくなことにならないです。事実は事実としっかり受け止めて、それ以上繰り返しそのことについて考えるのは止めておきましょう。
スルースキルが弱いままだと…
(1)仕事上でミスをし上司にお小言をもらった。
(2)家に帰ってもウジウジとそのことについて考え、悔しい思いを何度も繰り返し思い出す。
(3)もう忘れようと思ってお酒をあおるが気分が一向に冴えない。
(4)もう仕事、辞めようかな・・・なんて思う始末で。
と、ろくでもない展開が想像できますよね。
スルースキルを鍛えると…
(1)仕事でミスをしたことはしっかり反省する。
(2)今後、そのようなことにならないようにミスの原因も突き止めた。
(3)上司にもしっかりとミスを謝罪したのだから大丈夫。
(4)自分は一生懸命やったけれど、注意が足らなかったのも事実。
(5)これからはしっかりとチェックするようにしよう。
と、ここまで思考すれば十分です。家に帰ってからは、そのことには決着がついているのでそれ以上考える必要はありません。
【スルースキルを身につける方法】5.感情的にならない
せっかくのデート、楽しみにしていたディナーなのに、どうにも予約していたレストランの接客が最低だった。こんなケースだと、怒りMAXにもなろうってもんですよね。
ですが、恋人が目の前にいる手前、怒りを露にするのは得策とは言えない状況。ここはスルーするのがベストか。
といった場合、スルースキルを日頃から鍛えるとスマートに対応できるようになります。
接客が満足できなくてもデートは台無しにはならない
デートのメインでもあるディナーが最悪な接客だったとしたら、ついデートのすべてが台無しになったと思い、ガッカリ気分になりがちですよね。
ですが、それはデートの一部分だけであり、いわばちょっとしたアクセントのようなものだと捉えてみて下さい。
嫌な対応をされたとしても、「ここはあまり良くなかったね。その分、この後の展開に期待してて」と、恋人にサラリと言ってのけれたら、あなたの魅力はさらに高まること間違いなしでしょう。
自分自身で、嫌なことがあっても「これはすべてではない」と理解できれば、心に余裕を持つことができ、悪い対応も些細な事だとスルーできるようになります。
【スルースキルを身につける方法】6.正解は一つでないと知る
スルーするのが苦手な人の中には、自分の価値観しか信じられない、正解はこの世に一つしかないと思い込んでいるタイプの人もいます。
自分から見れば、「リンゴは赤い」という答えしかないわけです。しかし、違う人の意見では、「リンゴは白い」と表現するかもしれません。
そうすると、それは不正解だと感じてしまうので、つい無視できないようになってしまうケースも存在するでしょう。
リンゴの身は何色?
リンゴは白いという人に、自分の正論を押し付けるような対応をした場合、相手もムキになって仲違いしてしまうかもしれません。
ですが、もしも「どうしてリンゴが白いの?」と、素直な気持ちで問いかけたとしたら、相手は「だってリンゴの身は白いじゃない」と答えるでしょう。
自分の価値観と他人の価値観は同じでないことを再認識しておく
確かにリンゴの皮は赤いものが多いけれど、リンゴの身は白いと表現して間違いではないと、理解できる。どちらが正解というよりかは、それぞれの着目点が違うだけだったということに気付けるでしょう。
自分の常識や普通は、他人にとっては違う価値観があるかもしれない。そう認識しておくだけで、スルーする力はグッと鍛えることができますよ。
【スルースキルを身につける方法】7.相手の心理を理解する
自分にとって苦手な表現ばかりする人がいるとします。仕事の関係の人なので嫌でも顔を合わせなければならない。こんな状況、辛いですよね。
早急にスルースキルを鍛える必要があるでしょう。自分が嫌いな人や苦手な人と対面する時に、どのような接し方をすればよいのでしょうか。
自分と違う価値観や心理の存在を理解する
まず、自分自身としてはあり得ない「思考」や「心理」があることを認めてあげましょう。自分の中では「人としてあり得ない心理」だったとしても、直面する人の心には当然の事実として存在していることもよくあるものです。
「人の悪口を言うことで自己確立している人」
「人が嫌な思いをすれば自分が得をすると思い込んでいる人」
など、自分にとっては信じられない価値観を真摯に受け止め、忠実に実行している人もたくさんいるんです。このような人の価値観を残念に思うことがあっても、嫌いだと感じる感情が芽生えても、決してダメではありません。
ですが「このような心理の人もいるのだな」と、理解しておくと、その人のことを必要以上に否定したり、攻撃する意味が弱まり、スルースキルを鍛えることに繋がるでしょう。嫌だと思う感情とは切り離して、自分にできる冷静な対応をするだけで、相手に対してのストレスを軽減させることができます。