天才AI開発者かつ大金持ち美顔男の加賀美(山田涼介)がAI教師開発のために高校の落ちこぼれクラスで教師をやってるドラマ『ビリオン×スクール』(フジテレビ系)も最終回前の第10話。
学園ドラマの定番である文化祭イベントを残しつつ、いよいよ「人間とAIの関係」みたいなSF的なところにも踏み込んできました。
少年時代にイジメに遭ったことがきっかけで学校の屋上から転落し、頭に大ケガを負ったことのある加賀美。今回は、その重大な秘密が明らかになりました。
振り返りましょう。
■AIだって優秀なのだ
そもそも、完璧な教師を作るという目的でAI教師の開発を志した加賀美。そのプロトタイプである「TEACH」(安達祐実)は常に最適解を導こうとしていますが、実際にクラスの問題を解決してきたのは加賀美の「人間性」や「感情のゆらぎ」という人間ならではの要素でした。
それに「TEACH」自身が不満を持ち始めたのが前回。ぜんぜん指示通りに動こうとしない加賀美に業を煮やし、瞳の中のデジタル表示をピコピコさせながら「消滅することにしたの」「私が全部、教えてあげる」などと不規則な言動を繰り返すようになっています。
そんな折、加賀美が担任する3年0組では文化祭を前に新たな問題が発生。これまでクラスを牛耳ってきた雪美(大原梓)と城島(奥野壮)が失脚し、改心したまではよかったのですが、虐げられてきたほかの生徒たちが「雪美と城島が参加するなら、自分は文化祭には出ない」とボイコットを宣言するのでした。
この問題解決のために「TEACH」がある方法を考え、今回は加賀美も「TEACH」のアイディアを採用することに。無事、雪美と城島の改心がホンモノであることがクラス全員に伝わり、一件落着となります。
やっぱりAI教師は優秀ですので、全部計算通りに解決してみせたのでした。特に苛烈なイジメを受けていたひめ香(上坂樹里)も「許す努力をする」と殊勝に述べていました。