みなさんは「寄らば大樹の影」の意味を正しく理解しているでしょうか?この言葉の意味や由来から、会話での使い方、類義語や対義語など徹底解説していきます。「寄らば大樹の陰」の意味を正しく知ってビジネススキルを身に付けておきましょう。

寄らば大樹の陰の意味や使い方は?寄らば大樹の陰の例文と類義語・対義語

「寄らば大樹の陰」は古くから使われていることわざのひとつですが、なんだかどっしりとした良いイメージと『陰』という言葉が持つネガティブなイメージが共存している不思議な語感がしますよね。

実際に使用されるシーンでは、「長いものには巻かれろ」と似てあまり良くないイメージでとらえられがちですが、実際のところ「寄らば大樹の陰」って、どういう意味なのでしょう?

ここでは、ことわざ「寄らば大樹の陰」の意味や由来などについて解説しながら、実際に会話に織り込む際に知っておきたい正しい使い方や、似た意味のことわざ・反対の意味のことわざについても解説しましょう。

寄らば大樹の陰は何て読むの?どんな意味?

寄らば大樹の陰の意味や使い方は?寄らば大樹の陰の例文と類義語・対義語
(画像=『Lovely』より引用)

「寄らば大樹の陰」は「よらばたいじゅのかげ」と読みます。

「寄らば」とは、動詞「寄る」の完了助動詞「り」の未然形に接続助詞「ば」が加わったもので次のような意味に変化します。

・寄りそうならば~
・どうせ寄り集まるなら~

「どうせ寄り集まるなら大樹の陰がいい」といった表現になりますね。

でも、このままだと何のことを指しているのかわけがわかりません。

寄らば大樹の陰の意味はなんなのでしょうか?

「寄らば大樹の陰」の意味

寄らば大樹の陰の意味や使い方は?寄らば大樹の陰の例文と類義語・対義語
(画像=『Lovely』より引用)

「寄らば大樹の陰」とは、こういう意味です。

・できるだけ強い権力や大きな影響力を持った人や組織の傘下に入ると良い
・力を持った人や組織に頼ることで、強い安心や大きな得を手にすることができる

これを聞いてしまうと、あまりポジティブなイメージを持たない方も多いでしょう。

しかし、こんな例も「寄らば大樹の陰」として使われます。

・安定した生活を目指すために、有名な企業に就職した
・会社内の派閥争いで、強力な影響力を持った陣営についた
・将来プロ野球選手になりたいので、甲子園出場の常連校に入学した

ちょっと小賢しい立ち回りに聞こえるものもありますが、決して後ろ向きなイメージが先行するものばかりではありませんね。

より良い生活、より良い将来を目指すためには、できるだけ強い後ろ盾があるほうが安心なので、さらに自分を高めてくれるステージへと昇ろうとするための姿勢として前向きにとらえることもできるでしょう。

寄らば大樹の陰の大樹は強い権力のこと

寄らば大樹の陰の意味や使い方は?寄らば大樹の陰の例文と類義語・対義語
(画像=『Lovely』より引用)

寄らば大樹の陰の「大樹」は、次のような存在のことを例えています。

・強い権力
・大きな影響力を持った存在
・力を持った人や組織

どうせ寄り集まるなら、強い存在の陰がいいということです。