3月には、地域のなかで人の健康や自然環境に配慮しながら、おいしく健やかな食べものを育てる生産者と出会うリサーチを実施。食材が育つ場所を見せてもらいながら、育て方、大切にしていること、育てる上での難しさなどを聞かせてもらった。

リサーチに同行、「Au Pan & Coffee」の立ち上げをプロデュースしているのは、徳島県神山町で活動する「フードハブ・プロジェクト」と「モノサス」のメンバー。



フードハブ・プロジェクトが運営する「かまパン&ストア」では、地域の農業や食材を次の世代につなぐため、つくり手や食べ手、その地域で暮らす人たちと関係をつくりながら、日々パンを焼いている。


職人がつくりたいものより、今ここにある食材からできるパンをつくること。この地域で暮らす人たちが食べたいパンをつくること。それは、素材をつくる人やパンを食べる人など、関わる人たちと日頃から話し、関係性があるからこそできることだ。



「Au Pan & Coffee」でもその考え方を共有し、パンを通して、食材や人など、黒川温泉郷の豊かさを伝えていく。

地域の人たちとつくるパン屋

また「Au Pan & Coffee」は、フードハブ・プロジェクトのメンバーのほかにも、伊藤総研や、熊本県内や南小国町で活動する人々など多くの人とともにつくるパン屋だ。

建物の設計は南小国町在住の「giraffe Associates」の佐藤名子氏、店舗内の設計は中川正太郎氏率いるASTERの人々、デザインにはOVALの杉村武則氏、コンセプトの設定は福永あずさ氏、カメラマンはマエダモトツグ.氏、エクステリアデザインは錦戸主税氏が協力。

穴井木材:店内に設置する小国杉であしらった照明のデザインと製作を担当

また、店内に設置する照明は南小国町で小国杉を扱う穴井木材工場の人々、

北川麦彦氏の窯元:店舗ロゴマークを陶器で制作中 ※完成イメージ

店内で目を引くロゴマークは満願寺窯の陶芸アーティスト北川麦彦氏とともに製作している。