「小さな子どもに対して、ありえない態度でした。長男がどれだけ傷ついたのか想像すると、胸が痛いです」

 そう話す山田萌さん(仮名・40歳)は家族で自身の実家に帰省した際、実父と夫の子どもっぽい態度に、怒りを抑えられませんでした。

◆帰省時に小4の長男が腹痛になって……

トイレ
※写真はイメージです(以下同)
 萌さんは小学4年生と小学2年生の息子を持つ、2児の母。春休み中、県外にある実家へ家族で帰省しました。

 実家に着くと母の綾子さん(仮名・65歳)は笑顔で迎えてくれたものの、父・正明さん(仮名・68歳)は、ややうんざりした表情。昔から、なんでも自分の思い通りにしたい正明さんは孫たちが来ると生活のリズムが普段と異なるため、不機嫌になるのです。

「それに、父は私の夫と不仲なので、余計に面白くないのかも。ただ、長男のことはそれなりにかわいがってくれるので、まあいいかと思っていました」

 ところが、その夜、事件が……。夕食後、お腹が痛くなった長男のカケルくんがトイレへ向かうと、そこにはトイレ掃除中の正明さんがいました。

「お腹痛いからトイレ行きたい」。カケルくんはそう告げましたが、正明さんの返答は冷たいものだったそう。「掃除中だから終わるまで我慢しろ」と言い、カケルくんを追い返しました。

 そこで、カケルくんは父親の順平さん(仮名・43歳)に相談。しかし、順平さんは次男とゲームに夢中で、「もう少し我慢できるだろ」とそっけない対応をしたのです。