◆妻の態度に耐えきれなくなった夫も

夫婦喧嘩
「近年、若い世代で経済的にも精神的にも自立した女性が増えてきているように、年配の女性も精神的に強くなってきています。昭和的な“守ってもらう弱い女性”はもう居ないと言いますか、『妻が耐えて家庭を維持する』といった古い概念はなくなってきています。

 こうした変化もあってか、男性からの熟年離婚のご相談理由には『これだけ働いているのに感謝してもらえない』『ATM的な存在の自分に耐えられない』といった声も多いです。

 現代の夫も、妻の態度に『耐えている』ケースが一定数あるわけです。社会的に望ましいことであると思いますが、昔にくらべて女性の意見が通りやすい側面もありますから、男性の立場は大変という見方もできるかもしれません」

 ちなみに、離婚理由は男女それぞれあるとはいえ、両者に共通するものとして、相手のモラハラを訴えるケースが一定数あるといいます。

 今は妻が夫に罵詈雑言を浴びせたり、手を出したりするケースも増えているので、相談者に男性が増えたり、そもそもカウンセリングではなく、弁護士へ離婚相談に行ったりするケースもあるというわけです。