フレディ・マーキュリーの忘れられない3つの歌詞&曲名!【和訳付き】
アーティストは、自分の心を歌詞に込めるものです。単純な思いから、意を決しての告白まで”作品”に込めていきます。
フレディ・マーキュリーが残した3つの歌詞。あなたはどう受け止めますか?
①「ママ、僕は人を殺した」:今までの自分を殺す決意とは?
”ママ、ああ、泣かせるつもりはなかった”
アルバム「オペラ座の夜」、このタイトルを聞いて頭に浮かぶのは『オペラ座の怪人』ではないでしょうか。
オペラ風な始まりからハードロックへと転調していく「ボヘミアン・ラプソディ」、「ママ、僕は人を殺した」と歌いだす切ないフレディ・マーキュリーの歌声は感動へと導いていきます。
フレディ・マーキュリーが同性愛者であることは、「ボヘミアン・ラプソディ」によって告白され世界に衝撃を与えました。「ママ、僕は人を殺した」の言葉は、告白前の自分を捨てたことを意味し、新しい自分の確立の言葉でもあるのです。
悩み苦しんだ経緯と決意が、「ママ、僕は人を殺した」という一言に込められているのです。
「ボヘミアン・ラプソディ」日本語歌詞訳
これは現実?それとも幻?
地滑りに巻き込まれたみたいに
ここから逃げることはできないんだ
目を開いて 空を見上げてごらん
僕はただの貧しい少年さ 同情なんか要らない
だって僕は適当に生きてるから
良い時もあれば悪い時もある どのみち風は吹くのさ
僕にはどうでもいいことなんだ 僕には
ママ、僕は人を殺したんだ
彼の頭に銃を突き付けて 引き金を引いたら死んだんだ
ママ、人生は始まったばかりなのに
もう終わりだ 全部おしまいさ
ママ、ママを泣かせるつもりはなかったんだ
明日の今頃僕が帰らなくても
何もなかったかのように生きていって
②「ママの望む人生を歩みます」:自分の意志はどこへ?
”嘘つき!みんなが僕を騙すんだ 嘘つき!頼むから一人にしてよ”
絶望にかられた思いが続く「Liar 」。取りつかれたように繰り返す強い葛藤が痛いほど伝わります。懺悔し、神に許しを請い、ママに尽くすことを誓う言葉たち。
しかし、最後は”でも一つ教えてやる 殺される前に自分で死ぬ事だけは出来るかもな”との歌詞で終わっています。
自分を責め自分自身を抹消しようとする辛さ、フレディ・マーキュリーの人生を凝縮したようではないでしょうか。
「Liar 」日本語歌詞訳
道を間違えてしまいました 神父さま、僕は罪人です
家に入れてくれませんか?嘘つき!
誰も僕を信じてくれない 嘘つき!
もう放っておいて
盗みをしました、何回も何回も
怒りで絶叫しました 自分がしたことに気づいた時
嘘つき!みんなが僕を騙す
嘘つき!頼むから僕を一人にして
嘘つき!海を渡ったんだ
嘘つき!火星から水星まで
嘘つき!ワインを飲んだんだ
嘘つき!何杯も何杯も
嘘つき!嘘つきは君たちのほうだ
嘘つき!僕を騙しているだろう
神父さま、どうかお許し下さい
お願いですから僕を見捨てないでください
どうか正しい道にお導き下さい
③「僕を受け入れて」:押しつぶされそうな思いとは?
「Mother Love」で綴ったのは、まさに母体回帰。母の母体へ戻りたいと願ったフレディ・マーキュリーは、自分の人生をやり直したいと思ったのでしょうか。それとも、よりよく立ち回る術を学びなおそうとしたのでしょうか。
今となっては真意は本人にしかわかりませんが、「ママ、中に戻して」と歌う姿は痛々しささえ感じます。
フレディ・マーキュリーの人生を語るうえで、外せない楽曲が「Mother Love」ではないでしょうか。
ベッドを一緒に温めて欲しいわけじゃない
胸を焦がす情熱も、今はただ静かに過ぎて
嵐のような情事も遠くなり
激動の人生をだった僕が
こんな気持ちでいったい何処へ向かうのか
ただ、心地よい安らぎだけが欲しい
そう、恋人が僕を包む優しさのような
すべてを許す、母の愛
道なき道を、ただ一人遥か遠くまで歩んできた
スリリングな駆け引きも、飽くほど繰り返せばもう充分さ
僕は世慣れた、強い人間だと誰も言うけど
心は重く沈みこみ もう何も望まない
都会の片隅 冷たい世の中で
同情を引く気なんかないけれど
ひそかに身の置く、安らかな場所を
お母さん、どうか
僕を受け入れて
Queen(クイーン)のおすすめベストアルバムは?
クイーンを聴くならベストアルバムが手っ取り早いわけですが、数あるベストアルバムから選び出すのは至難の業です。ということで、おすすめを3枚厳選してみました。
『シアー・ハート・アタック』1977年10月28日発売
ポップな楽曲が好みの人におすすめ!聴きやすく、キャッチーな曲が多いので楽しくなれるアルバムです♡
<収録曲>
A面
- ウィ・ウィル・ロック・ユー
- 伝説のチャンピオン
- シアー・ハート・アタック
- オール・デッド
- 永遠の翼
- 秘めたる炎
B面
- ゲット・ダウン・メイク・ラヴ
- うつろな人生
- 恋のゆくえ」
- イッツ・レイト
- マイ・メランコリー・ブルース
『クイーンII』1974年6月25日発売(日本盤)
ハードロックが好みならこの1枚!スケールの大きな曲が詰め込まれているので、クイーンの魅力を存分に感じ取ることができます。
<収録曲>
~サイドホワイト~
- プロセッション
- 父より子へ
- ホワイト・クイーン
- サム・デイ・ワン・デイ
- ルーザー・イン・ジ・エンド
~サイドブラック~
- オウガ・バトル
- フェアリー・フェラーの神技
- ネヴァーモア
- マーチ・オブ・ザ・ブラック・クイーン
- ファニー・ハウ・ラヴ・イズ
- 輝ける7つの海
『オペラ座の夜』1975年12月21日発売(日本盤)
クイーンを語るうえで外せない大名盤!クイーンにとっての最高傑作であり、初期クイーンの魂を感じられる集大成的な1枚です。
<収録曲>
A面
- デス・オン・トゥー・レッグス
- うつろな日曜日
- アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー
- マイ・ベスト・フレンド
- '39
- スウィート・レディ
- シーサイド・ランデヴー
B面
- 預言者の唄
- ラヴ・オブ・マイ・ライフ
- グッド・カンパニー
- ボヘミアン・ラプソディ
- ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン
Queen(クイーン)の色あせない名曲たち!
いかがでしたか?いつまでも、どの世代にも愛され色あせない楽曲の数々!惜しまれつつ亡くなったフレディ・マーキュリーですが、今も世界の人々の心に強く存在し続けているのではないでしょうか。
素晴らしい楽曲は、今後どんな未来になろうとも残り続けることでしょう。クイーンの楽曲は後世に残るものばかりです。
まだ映画「ボヘミアンラプソディー」を観ていない人は、楽曲を楽しみつつ観てみませんか?クイーンの世界に浸ってくださいね♪