コメディやアクション、社会派の作品まで次々と新境地を開拓し、今や日本を代表する女優となった長澤さん。来年はデビュー25周年のアニバーサリーイヤーを迎える。

「あまり何年やっているとか自覚がないですね(笑)。何年経ったらこんな役を演じたいとかもないですし、きっとそこに執着がないのかもしれません。俳優の仕事とひとことで言っても、舞台のお芝居、映画のお芝居、ドラマのお芝居...と、その中でも細分化されていますし、求められるキャラクターや芝居も作品によって全然違います。ひとつとして同じものがないので、今までやってきた術で同じことをやれば良いというものがないんです。なので、すごく難しい仕事ではあるけれど、その分やりがいが大きいというのは常々感じています」

お仕事をする上で大事にしていることを伺うと「自分らしさ」とのお答えが。

「自分らしさって難しいですよね。でもやっぱり自分を自由にしてあげることかなと。何がしたい、どうなりたいという自分への問いかけに自分自身がちゃんと耳を傾けてあげることが必要なんじゃないかと思います。自分と向き合うことができるのは自分だけなので、その時間はこれからも大切にしたいと思っています」

『スオミの話をしよう』

監督・脚本/三谷幸喜
出演/長澤まさみ、西島秀俊、松坂桃李、瀬戸康史、
遠藤憲一、小林隆、坂東彌十郎、戸塚純貴、
阿南健治、梶原善、宮澤エマ 他
公開/9月13日(金)全国ロードショー

Photo / Ryuta Seki
Styling / Ryota Yamada
Hair&Make / Mikako Takamura
Text / Satoko Nemoto