cover interview 長澤まさみ
三谷幸喜氏が脚本と監督を務める映画「スオミの話をしよう」が公開される。5年ぶりとなる最新作にして最高傑作といわれる本作は、ある日突然姿を消した「スオミ」と彼女を取り巻く5人の男たちを描いた三谷ワールド全開のミステリー・コメディ。主役「スオミ」を演じるのは、三谷監督とは映画で初タッグとなる長澤まさみさん。
「観終わった後は笑顔で映画館を出られるような素敵な作品」と語る彼女に作品の魅力、見どころを伺った。
Profile
1987年生まれ。2000年に第5回「東宝シンデレラ」オーディションにてグランプリを受賞。同年に映画『クロスファイア』でデビュー。2004年には映画『世界の中心で、愛をさけぶ』で第28回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞・話題賞など数々の賞を受賞し、その後もドラマ・映画・舞台と幅広く活躍。昨今の出演作は、映画『散歩する侵略者』、ドラマ・映画『コンフィデンスマンJP』シリーズ、ミュージカル『キャバレー』、舞台『正三角関係』など。三谷幸喜作品出演作には舞台「紫式部ダイアリー」ドラマ「わが家の歴史」「真田丸」などがある。
自分と向き合えるのは自分だけ 自分の声に耳を傾ける時間は常に持っていたい
「三谷監督の作品に出演したいと思う俳優さんはたくさんいらっしゃって、常に順番待ちをしているような状態です。そんな中、お声をかけていただいたのはとても光栄でした」
これまで三谷作品のドラマや舞台への出演はあったものの、映画出演はこれが初めてとなる長澤さん。今作で主演のオファーが来たときの心境をそう教えてくれた。撮影を振り返り、あらためて感じた三谷作品の魅力を伺うと。
「三谷監督は俳優の色々な可能性を引き出してくださる方。どんな役にしたらこの俳優が輝けるのかを1番に考えてキャラクターを作ってくださって、それぞれの役にちゃんとスポットが当たるように考えられているんです。この作品もスオミが主役という立場だけれど、彼女をとり巻く人たちの物語でもあるので、全員が主役と言ってもいいくらいに輝いています。そこがやっぱり三谷作品ならではですし、すごいところだなと思いました」