INTERVIEW
Profile/1964年、東京都生まれ。テレビ朝日ドラマ「竹の子すくすく」で芸能界デビュー。以後、TBS「3年B組金八先生」や、BS時代劇「新撰組 血風録」、大河ドラマ「義経」、「軍師官兵衛」など、さまざまなドラマで活躍。映画でも『極道兵器』、『翔んだカップル』、『鮫肌男と桃尻女』ほか、出演作を多く持ち、舞台、ミュージカルでも活躍。
夢中になれるものがみつからなかったら“大切な人”を思い出してみて
日本公演3回目となるミュージカル『ビリー・エリオット 〜リトル・ダンサー〜』。今回、鶴見さんは初めてお父さん役として出演する。
「これから稽古が始まるところですが、今はただただ楽しいのひとことです。演者が集まってどうしたらもっと面白くできるだろうと、仮説を立てて試している段階。みんなであれこれ妄想を働かせながら、ああしよう、こうしようって作品を作り上げていくところです。例えるなら、お家を買って家具をどう配置しようか、カーテンは何色にしようかと考えている感じ。ね、ワクワクするでしょう?」
オーディションでお父さん役が決まった鶴見さん。この作品への想いを伺うと「話したいことが多過ぎて止まらなくなっちゃう」と笑った。
「この作品は、バレエダンサーという夢を追う少年、ビリーだけの物語ではないんです。ビリーを巡る大人たちの胸の内や、階級差や地域コミュニティの話。さらに、時代の流れや政治といった、私たちの人生を取り巻くすべての要素が入っていて、年齢や性別を超えたところで人間というものが描かれています。そこにしっかりとした説得力があるからこそ、誰もが共感できる作品なのだと思いますし、感動を呼ぶのだと思います」
「もちろん楽曲も素晴らしい!」と鶴見さんは続ける。