◆気持ち悪いメッセージが止まない

 しかし、トリセツを読み終えた後、香澄さんはさらなる嫌悪感を覚えることに。なんと、隆義さんは「じゃあ、僕の回答の下に香澄さんの回答も書いてよ」と、まさかのお願いをしてきたのです。

 もう限界……。そう思った香澄さんは仕事の電話がかかってきたフリをして、なんとか隆義さんと解散することに成功。去り際にはLINEや電話番号の交換を求められましたが、「ちょっと急いでるので、今はすいません」と断りました。

「デート後は一切、連絡していません。向こうからはマッチングアプリを介して、『もう一度会いたいね』や『香澄ちゃんのトリセツも早く知りたいな』とか気持ち悪いトークが来ますが無視しています」

 新しい出会いを得ると、恋心が暴走してしまうことはあるものですが、隆義さんのように、自己満足な出会いにしないよう、気を付けていきたいものです。

<取材・文/古川諭香>

【古川諭香】

愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291