石川は、『ストロベリー・ロード』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞したしばらく後に会った。舌鋒鋭そうだが、会うと人懐こい人で、アメリカでの愉快な体験を話してもらったことを覚えている。
酒田市美術館(山形県)の館長になって、「遊びに来てよ」といわれながら、行く機会を逸して、そのままになってしまった。
私は「有名人嫌い」なので、知名人に親しい人はほとんどいないが、石川好はなぜか心に残っている懐かしい人だったな。
今週は文春、新潮は合併号明けだったが、残念ながらこれといったスクープはない。両誌ともに総裁選、それも小泉進次郎に注目しているが、もちろん好意的にではない。
それには後で触れるとして、まずは梅宮アンナ(51)のがん告白から。
アンナの父親の梅宮辰夫は36歳の頃にがんになり、それからもさまざまながんと闘った。81歳で亡くなる頃には、安楽死を望んでいたと、アンナが話している。
がん系といういい方は嫌だが、アンナも覚悟していたという。今年3月、「シャワーを浴びた後に左右の胸の大きさの違いに気づいて」病院に駆け込んだという。
マンモグラフィーやMRIを受けたが「がんではない」といわれた。だが、生体検査でがんと判明したという。
ステージ3の乳がん。相当な葛藤があったが、病気と向き合うことに決めたら、前向きになり、抗がん剤で抜けてしまう頭髪のためのお洒落なウイッグがあったらいいなと思い立った。黒や茶ばかりではなく、もっといろいろな色や形のウイッグづくりや化粧品をSNSで紹介するようなことも考えているようだ。
アンナらしい発想だ。父親同様、がんと共生しながら、また新しい梅宮アンナがみられるのかもしれない。
文春オンラインでは、かつて芸能界を騒がした相手、羽賀研二(63)が自身のインスタグラム上にアップした“3通のエール”について、こう答えている。
「あ、私のこと分かってんだなっていうのはあの文面を見て思ったんです。だからと言って、連絡しようとまでは思わないけど、普通のことを言ってくれて、ありがとうという気持ちです」