ジン、ウォッカ、テキーラ、ラムなどのお酒を使った定番カクテルも美味しいですが、いま注目を集めているのがズブロッカというお酒です。カクテルバーに行って、ズブロッカのカクテルを頼むことで、ちょっと小粋なカクテル通を演じることができます。今回はそんなズブロッカについて解説していきます。

ズブロッカの基本情報3つ!

カクテルが好きな人なら別として、多くの人はズブロッカを自分で選んでカクテルを飲むことは少ないのではないでしょうか?

カクテルの世界ではズブロッカも定番のお酒とはいえますが、その細かい特徴についてはあまり知られていないと言えるでしょう。

それでは、ベールに包まれたこのズブロッカの基本情報を3つにピックアップして覗き見していきたいと思います。まずはこの基本情報から抑えましょう!

①どこの国のお酒?

「ズブロッカってどこの国のお酒?」という声が聞こえてきました。カタナカで書くと「ズブロッカ」。これを原語でいうと「Żubrówka」となります。

そうです、どことなくロシア語圏の雰囲気が醸し出されているようですがその通り、こちらの「ズブロッカ」はポーランド原産のお酒なのです。

魅惑の「ズブロッカ」は、ポーランドの世界遺産「ビャウォヴィエジャの森」で摂れた「バイソングラス」を漬け込んで作るポーランド産のウォッカです。

②度数は?

ロシアの方面で飲まれるお酒はウォッカしかり、アルコール度数は顔がゆがむくらいに強そうに感じますね。その通り、ズブロッカも例に漏れずアルコール度数の高いお酒で、基本の種類のものは37.5パーセントとなっています。

ウォッカは平均アルコール度数が40パーセントとされているので、やはりほぼウォッカを飲む感じでズブロッカは飲まれることとなります。

ウォッカと違う点は、ズブロッカの方が飲み口がまろやかということでしょう。日本人ならおなじみの味わい「桜餅」に似た風味と言われ、すずしい薬草の雰囲気を持つ鼻ツンを感じることができます。

③銘柄のバリエーションは?

桜餅の香りがすることで日本人にも人気が出たズブロッカですが、さてさて銘柄となるとどんなバリエーションを用意してくれているのでしょうか?

ズブロッカの銘柄バリエーションは基本的に2種類とされています。少ないと感じられる向きもおありでしょうが、現時点ではそういうラインナップとなっています。

「ノーマル(通称)」と「プロ」の2種類があるようです。「ノーマル(通称)」の方はアルコール度数が37.5パーセントとなっていて、「プロ」ともなると52パーセントと跳ね上がるので気をつけましょう。

④10月26日はズブロッカの日!

ところでみなさん、10月26日は「ズブロッカの日」であることを知っていましたか?日本を代表する酒類輸入業者リード・オフ・ジャパンによって、この10月26日は「ズブロッカの日」として制定されたようです。

この日付が選ばれた由来は「10(ズ)26(ブロ)」(カ)ということだそうです。ちょっと強引な語呂合わせ系のような気もしますが、まあいいでしょう。

お酒が大好きなリード・オフ・ジャパンが、これまたお酒が大好きな人たちに向けて、ポーランドのフレーバードウォッカを広く知らしめるために記念日を作りました。この日には日本各地でズブロッカ祭りが開催されています。

ズブロッカのお酒の特徴2つ!

いわゆるウォッカに桜餅エキスをたらしこんだようなお酒がズブロッカの味わいの特徴と言えますが、その飲み口のポイントをもう少し詳しく見ていきましょう。

お酒の特徴を細かく確かめていくことは、お酒に合わせる料理屋おつまみなどの有力な参考情報となりますので、面倒くさがらずにチェックしていきましょう。

それではズブロッカのお酒の特徴を2つピックアップしてみました。「特徴が2つとは少ない!」と思うかもしれませんが、代表的な特徴なのでこれだけは覚えて帰ってもらいたいです。

①華やかな香り

「フレーバード・ウォッカ」と銘打たれているぐらいですので、香りに特徴があるのがこのズブロッカのストロングポイントといえるでしょう。

これまでにも申し上げてきた通り、ズブロッカの香りは日本人が大好きな「桜餅」の香りです。嗅いだだけで一気に春の陽射しがサンサンと降り注ぎそうな華やかなイメージをまとっています。

この華やかな香りに魅せられて、多くの人がズブロッカのもとへ足を運んできます。一度でも鼻の奥を刺激されたらもうズブロッカの虜となること間違いありません。

②口当たりがまろやか

「ウォッカって結構ガツン系の刺激あるしアルコールが強いのでトゥーマッチな感じがするよね」という人には、ぜひこのズブロッカを飲んでもらいたいと思います。

なぜなら、このズブロッカはウォッカと違って「口当たりがまろやか」であるということが最大の特徴となっています。

アルコール度数が37.5パーセント(プロは52パーセント)と強い割には飲み口がソフトリーなので、結構飲めてしまうところが優しい誤算となります。ですので、飲み過ぎには注意しましょう。