◆子どもを傷つけるデジタルタトゥーの定義

 また、幼少期はSNSへの投稿に抵抗感がなかったとしても、より物事を理解できる年齢になってから、デジタルタトゥーとして一生残るなんて知らなかった! と考えを改める子どもも少なくないのではないか。これについては「当人の写真に対する権利、つまり肖像権は当人自身にあるため、『消してほしい』と言われた場合はその気持ちを尊重して消しましょう」と話す。

泣いている少女
 しかし、物心がついた時にはすでに自分自身の写真が全世界に出回っており、その写真をネット上から消し去ることは不可能。そんなケースは子どもからすれば理不尽な気持ちになりそうだが、「デジタルタトゥーと呼ばれる写真で問題になるのは、恥ずかしかったり不健全だったりなど、当人にネガティブな印象を与えるものです。ただし、著名人の子どもとして顔や個人情報が広く知れ渡るとデメリットが生まれるので、その場合はあらかじめ影響を考えて判断する必要がありますが、一般的なケースではそれもありません」と全ての写真が子どもを傷つけるデジタルタトゥーになるわけではないと口にする。