◆ママ友からの誘いがはじまり
それまでは、コロナ渦だったことも影響して、清美さんが特別仲よくしている保護者はいなかった。ところが、同じ小学校へ進む予定の家庭と一緒に入学前検診に行くするなどの機会を通じて、休日に集まって遊ぶ仲までに発展し、ひとつのグループができあがったのだ。
そうしたある日の公園帰り。
「まだ帰りたくない!」
子どもたちがそう騒ぐので、複数の家庭でそのまま食事をしに行くことになった。その席で、ママ友のひとりである恵美さんがこう切り出した。
「次の日曜、みんなでアロマクラフトの会に参加するの。ハル君のおうちも、まるちゃんのおうちも行くよ」
同じテーブルにいれば、親の会話は当然子どもの耳にも入る。
「みんなが行くなら、自分も行きたい行きたい!!」
当然の流れである。ましてや、保育園以外で集まる楽しさを覚えたばかりだから、なおさらだろう。