そこで今回新たに商品化に至ったのが「伊勢抹茶スリーピングパック」だ。

洗い流さないタイプのパック

同社の特徴は農家であること、そして女性がほとんどなこと。他の碾茶農家やお茶農家がまだやったことのない、女性ならではの商品開発ができれば。「それならば化粧品?」と思ったという。

真夏の農作業が過酷な環境であることは想像できるだろうが、実は工場も大変。抹茶の原料となる碾茶を製造する工場は湿度は低めだが、室温は40℃以上になることも。日中は汗だくで化粧どころではないという。

このことから「日頃使うけれども日中使いではないもの。そして、日々癒やしの時間となるようなもの」と思い、たどり着いたのが「スリーピングパック」。



「伊勢抹茶スリーピングパック」は、眠る前に塗布する洗い流さないタイプのパック。苗から大切に育て、摘みとり、製造した伊勢抹茶を配合する。開発者自身、あまり肌が強くなく、新しい商品を試して肌が荒れてしまって使えない、という経験を何度もしてきたそう。全ての人には難しいかもしれないが、できるだけ多くの人に手に取ってもらうため、パラベンフリー、鉱物油フリー、石油系界面活性剤フリー、合成着色料フリーとなっている。

こだわりの成分を配合


さらに同商品は、成分にもこだわっている。


ビタミンCにグルコースを結合させて安定性を高めた、水溶性ビタミンC誘導体「アスコルビルグルコシド」を配合する。この成分は、皮膚に吸収されるとグルコースが徐々に外れてビタミンCとして働くため、持続性が高いことが特徴だ。若々しく肌のトーンを明るく導いてくれる。

「アーチチョーク葉エキス」は、肌を引き締め、ハリと弾力を与える成分だ。「グリチルリチン酸2K」は、優れた肌荒れ防止効果があり、乱れた肌を整える働きがある。「ツボクサエキス(CICA成分)」は肌荒れを防ぎ、健やかな肌に導く効果がある。


また、毎日気軽に使用してもらうため、テクスチャーはジェル様状。枕やシーツに顔が触れても気にならないことを心がけている。