◆結婚式は諦めることに…
話し合いは、いつまで経っても平行線。やがて瞬さんから「そんなに結婚式がしたいのなら、有美とは結婚できない」とまで言われてしまったため、結局、有美さんが折れることになりました。
両家に挨拶した後、婚約届を出すだけの結婚に決定しました。
「結婚式ができないのは残念でしたが、何にお金をかけるかという金銭感覚の違い以外は彼に対して不満がなかったし、馬が合う人だったので別れたくなくて折れてしまったんです」
◆憧れの婚約指輪は、なんとか買ってもらえることに
有美さんには結婚式以外にもうひとつ、結婚をする上で憧れていたものがありました。それは、薬指に輝く婚約指輪です。
「女子会で誰かの結婚報告を聞くたび、その子の指に光る婚約指輪が羨ましくてたまりませんでした。私も、いつか大好きな人から、あれを買ってもらうんだと自分の中で決めていたんです」
ところが、瞬さんはまたしても「いまどき、婚約指輪? いらなくない?」と言ってきたのです。
今度はどうしても折れたくないと思った有美さんは「結婚式は私が妥協したんだから、今度はそっちが折れてよ」とお願い。すると、瞬さんは1~2週間渋ったものの、「たしかになあ……。じゃあ、婚約指輪は買ってあげるよ」と言ってくれました。
週末、2日は有美さんが欲しいと思っていたブランドのジュエリーショップへ。一生に一度の買い物だと思い、有海さんは37万円の指輪を選びました。