◆愛犬に貢いで生活費を出さない夫にイライラ

女性が怒っている様子
 不満はあったものの、「晴香のワンちゃんも綺麗で清潔なところで暮らしたほうが長生きできるって」という夫の言葉に納得する部分もあったため、晴香さんは妥協。こうして、2人と2匹の新しい生活が始まりました。

 ところが、新婚生活の中で、和博さんは行き過ぎた愛情を爆発させ、愛犬に貢ぐように。月1回のトリミングはもちろん、何種類ものおやつやおもちゃを買ってきたり、いろいろな病院で頻繁に血液検査を行ったりし、電気代や水道代、食費など、暮らしていく上で必要なお金を晴香さんに頼るようになったのです。

 さすがに見かね、「この状況でいいと思ってる?」と尋ねると、和博さんは苛立ちながら「同じ犬好きなら、犬にお金をかけたいっていう気持ちが分かるはずなのに、それが分からないなんて晴香の愛は偽物なんだな」と罵倒。

 生活費を出すことはまた違った話だと晴香さんが反論しても、「いいじゃん、どうせ晴香は貯金あるんでしょ?俺は愛犬に使って貯金なんてないから余裕がない。ちょっとくらい多めに出しても余裕でしょ」と取り合ってもらえませんでした。

「夫がかわいがるのは、自分の犬だけ。私の愛犬には無関心でした。金銭的負担が大きくなっていくと、私は愛犬をかわいがれる余裕がなくなって、ボロボロのおもちゃで遊んでもらうしかないこともあり、うちの子に嫌な思いをさせてしまいました」