宮崎県には、「へべす」のほかにも夏グルメが多数ある。



宮崎県北部に位置する門川町は、黒潮香る美しい日向灘を望む漁業が盛んな町。京都の印象のあるハモが多く漁獲されている。門川で水揚げされたハモは、同時期の他海域産ハモと比べ、抗疲労性や認知症予防効果も期待される機能性成分・バレニンを2倍以上含んでいる。そのなかでも「門川金鱧」は、傷みを避けるため底曳網の操業時間を極力短くし、紫外線殺菌及び温度管理した海水で4日間以上蓄養することで肉質が安定した美味しいハモになる。ハモは、骨切りという特殊な調理法を用いて、小骨ごと美味しく食べられる。



“宮崎方式”で育てられた高品質な「宮崎うなぎ」も夏が旬。“宮崎方式”と呼ばれる宮崎県のウナギ養殖池は、池底に砂利を敷き、養殖池自体にバクテリアによる生物ろ過機能を持たせた循環式養殖。うなぎの出荷後は、養殖池を完全に排水洗浄し、南国宮崎の天日干しによる消毒を行う。その安定した水質と疾病予防効果により、高い生産性と高品質なうなぎの生産を可能としている。夏バテ予防にもおすすめだ。



「魚うどん」は、地元で水揚げされた魚をすり身にして作った宮崎の伝統料理。主な原材料が魚のため、グルテンフリー・低カロリー・高タンパクでDHAが豊富に含まれている。環境や資源に優しい定置網漁で漁獲された宮崎産トビウオのみを原料に使用した「あごだし宮崎魚うどんA・GO」も誕生している。宮崎県農林水産業ナビ ひなたMAFiNのInstagramでは、「あごだし宮崎魚うどんA・GO」を使った「イタリア風冷やし魚うどん」や「オクラと山かけ冷やし魚うどん」など、夏バテに効くアレンジレシピを紹介しているのでチェックしてみて。


また、「流しそうめん」は高千穂発祥。昭和30年に、新聞各社の支局員が屋外でそうめんを湯がき、高千穂峡の冷水にさらして食べ涼を得た、という新聞記事を見た地元の食堂「千穂の家」の社長が、試行錯誤の末に「流しそうめん」のスタイルを生み出したといわれている。