モデルでタレントのトラウデン直美が、自民党総裁選のポスターに対して「おじさんの詰め合わせ」と発言したことが物議を醸している。「痛快」「よくぶった切ってくれた」と評価する声がある一方、「男性差別では」「男女逆だったら大問題になる」といった批判が相次ぎ、ネット上で議論を呼んでいるようだ。
トラウデンは21日、TBS系報道番組『news23』に出演。同日、自民党は総裁選のポスターを発表しており、中央に大きく配置された安倍晋三氏をはじめ、岸田文雄首相や小泉純一郎氏、麻生太郎氏、田中角栄氏、中曽根康弘氏ら歴代総裁が集合したビジュアルに「THE MATCH」というキャッチフレーズが添えられているものだった。
司会者から「総裁選の今回のポスターができたと。ちょっと女性の姿がありませんけど、いかがですか?」と話を振られると、トラウデンは「おじさんの詰め合わせって感じがするんですけど」と苦笑。
続けて「ここに写っている皆さんは、党内の権力闘争に勝ち抜いてきた人たちっていうことではあるじゃないですか。党内での権力みたいものではなくて、いかに国民に向き合ってオープンにしてくれるのかっていうことが気になるところだと思うので。内向きなポスターだなって思ってしまいましたね」と評した。
この時の「おじさんの詰め合わせ」という言葉が物議を醸しており、ネット上では以下のような批判の声が相次いだ。
「いまだにおじさんならいくらでもチャカしてよいと思っている女性のアップデート不足が昨今の男性差別多発の原因」
「男性の体臭批判した川口ゆりの契約解除から何も学んでないのか」
「女性政治家たちが写ったポスターを『おばさんの詰め合わせ』って男性タレントが言ったら大炎上して、下手すりゃ仕事も地位も失うのに」
作家・批評家の東浩紀氏も、自身のXで「女性なら『おじさん』を無条件にバカにしてよいという風潮が変わるのは時代の必然。男性優位が保証されている時代じゃないからね」と指摘し、トラウデンの発言に疑問を呈した。