その一方で「おじさんの詰め合わせなのは客観的な事実でしょ」「表現はどうかと思うけど、差別というほどではない」「痛快なフレーズで上手いと思ったけどな」といった擁護の声もあり、映画評論家の町山智浩氏はSNSで「『男だらけで不平等だ』という意見はまったく男性差別ではない。ましてや何のハラスメントでもない。差別とかハラスメントという言葉の使い方を間違っている」と反応した。
また、そもそも自民党の歴代総裁の写真を並べるというコンセプトのポスターなのだから女性がいないのは当たり前なのに、「女性の姿がありませんけど、いかがですか?」とトラウデンに問いかけた司会者の話の振り方がおかしかったとの意見もある。
賛否両論となっている状況だが、トラウデンは今回の騒動をきっかけに過去の炎上騒動も蒸し返されることに。かつて環境問題に関連して「買い物する時に店員に『環境に配慮した商品ですか』と尋ねることで店側の意識も変わっていく」との意見を表明したことで批判が相次ぎ、ネット上で“環境チンピラ”などとイジられたことがあり、それと今回の発言を絡めて「炎上体質なのでは」と見る向きもあるようだ。
トラウデンの発言の是非は置いておいても、最近は女性フリーアナがSNSで男性の体臭に苦言を呈したことで「差別発言では」と問題になり事務所を契約解除になるなど、女性が男性を揶揄するような発言をするのも社会的に「アウト」となる風潮が加速しているようだ。
こうした動きは男女双方にとって差別のない社会へとつながるのか。それとも、単に社会の息苦しさが増してしまっているだけなのだろうか。