◆お互いにイライラが高まってしまう

喧嘩
 しかし、後にこの間取りが悲劇を生むこととなったのです。

 2人が借りたマンションには、2つの部屋タイプがあったといいます。もう1つは玄関を開けてすぐ横に寝室があり、奥にリビングがある1LDK。本当は、そっちのほうがよかったという奈々子さん。しかし、すでに埋まってしまっていたため、もう1つのタイプの部屋になったといいます。

 リビングと寝室が隣接する物件に引っ越した奈々子さん。いったい、どのような問題があったというのでしょうか。

「擦りガラス1枚で仕切られただけなので、互いに違う部屋にいても常に同じ空間にいる感じでした。たとえば、私が寝ていたら夫が飲んで帰宅する音が聞こえてくるんです。リビングの電気を点けたら寝室まで灯りが漏れてくるので眩しくて眠れません。

 夫に『私が寝ているときは静かに帰ってほしい』と言うと、『朝、俺が寝てるときにそっちこそリビングで支度している音がうるさいよ』と逆に言われました」

 また、こんなこともあったといいます。それは奈々子さんが家に仕事を持ち込んで作業していたときのこと……。