◆突然「実は彼女がいるんだ」とカミングアウト

 数々の合コンに参加してきた奈美さん。

 彼女に参加者の中で忘れられない男性を問うと「合コンの途中に、突然『実は僕、彼女がいるんです』と、カミングアウトした男性がいましたね。一瞬にして会場が凍りついたんで忘れられません」と奈美さん。

 幹事の男性から「それは言わない約束だよね」と咎められていたそうなのですが、“やっぱり、嘘はつけないよ。僕は彼女がいて、人数が合わないから呼ばれただけだし!”とまっすぐな目で語りだしたと言います。

◆カミングアウトして、すっきりした彼が止まらない

 しらける会場に反して、彼の勢いは止まること知らず。

「僕の彼女、めっちゃかわいいんですよ」と言って、彼女と一緒に写っているスマホの写真を女性たちに見せたかと思えば、「この時はデートで遊園地に行って……」と彼女とのデートとの想い出を嬉しそうに話しだす始末。

「さすがに空気が読めないにもほどがあるのでは?」と、奈美さんは思わずツッコミそうになったと言います。

 しかもタチが悪いことに、この日の合コンで一番さわやかでイケメンだったのがこの彼女持ちの彼。

 それゆえ、女性参加者たちのモチベーションは急落。会話はそこそこに携帯をチェックしだす女性もおり、その一変した態度にイケメンの彼以外の男性はオロオロし始めたそうです。

 この光景に焦った奈美さんは、なんとか盛り上げようと「彼氏が全然できなくて、最近は居酒屋で1人飲んでるんです~!女性としてダメかしら?」と自虐エピソードなどを入れつつ、無理やりその場を盛り上げようと必死に。

 しかし、その努力も虚しく、場の空気が戻ることはなかったそうです。