◆ブランドや価格にだまされないヨーグルト選びを

 他にも牧場で働く酪農家の話や飼料のこだわりに触れることで、酪農業の新しい風を感じました。

 

酪農現場の省力化、有機酪農をはじめやすい環境づくりとして、自動搾乳機を導入
酪農現場の省力化、有機酪農をはじめやすい環境づくりとして、自動搾乳機を導入。カネカと地元酪農家の協力のもと、酪農家たった3人で120頭の有機酪農を運営している
 私はこれまでにもいくつかの牧場を見学してきましたが、この牧場で実感したのは、牛の毛並みや表情が美しいこと、牧場全体が臭くないことです。

 今回の体験を通して、本格的な製法で作られるおいしいヨーグルトを味わいながら、ブランドや価格にだまされない“真のヨーグルト選び”について考えるきっかけになりました。

 みなさんにとっても日々のヨーグルト生活の参考になれば幸いです。

<取材・文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>

【スギアカツキ】

食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12