◆大手化学メーカーが本気で酪農をはじめたわけとは?

別海ウェルネスファームの牛たち。フリーストール牛舎と放牧を組み合わせた、人と牛と環境にやさしい酪農を実践している
別海ウェルネスファームの牛たち。フリーストール牛舎と放牧を組み合わせた、人と牛と環境にやさしい酪農を実践している
 実は日本の酪農業は、後継者不足や生産量の減少が進む深刻な状況になっています。

 この状況を少しでも解決しようと、化学メーカーであるカネカがあえて異業種参入を決意。2018年から乳製品事業を立ち上げ、循環型有機酪農の拠点を北海道・別海町に開設、2020年から地元酪農企業とともに別海ウェルネスファームを設立しました。

 事業は軌道に乗りつつあり、今年から本格的にオーガニック乳製品の生産を行っています。牛が自由に動き回れるフリーストール牛舎や放牧スタイルを採用し、ハードな労働を省力化するための自動搾乳機を導入しています。