◆マッチングアプリ運営会社には「わりと頻繁に警察が来る」

「当時、『頂き女子』という概念はなかったですが、りりちゃんのように何十万円も貢がせたり、男性にブランド物を買わせる女性はいました。また、金品は要求していないので頂き女子とは言い難いですが、1人1万数千円ぐらいの高めのレストランをおねだりする女性ユーザーは珍しくありません。

今でいう頂き女子のような被害に遭った男性が警察に相談して、捜査のため職場に警察が来て、該当ユーザーの身分証照会を求められることはしょっちゅうでした」(Aさん、以下カッコ内同)

Aさんによると、今でいう頂き女子の年齢は20~40代と幅広かったそう。思わず私は「“女子”じゃないじゃん!」と言ってしまったのですが、Aさんは「女性はいくつでも女子です」と言っていました。

「悪いことをしている自覚がないのか、頂き女子の方はご本人の本物の身分証で登録されていることが多かった印象です。それとは別に、例えば高額な投資詐欺目的の不正ユーザーだと、免許証を偽造していることが多かったです」