◆スーパーの惣菜を、我が子の前に並べてみた
ある日の夕飯、1枚のお皿に並べてみました。
選んだのは、レンチン以外の調理が一切不要で、包丁やまな板さえも必要としないアイテムばかり。具体的には、カット済ミックス野菜のサラダ、エビのマカロニグラタン、チーズ入りメンチカツ、肉シュウマイ、たらこスパゲッティサラダの5種です。
我が家は普段手料理が多いものの、外食や惣菜購入(テイクアウト)は少なくありません。小学2年生の息子は、大喜びで完食していました。特にシュウマイが気に入った様子で、親の分までおかわりするほど。
「買ったものばかりでさみしく感じたりはなかったか?」と質問したところ、「えっ!? まったくないよ。スーパーのお惣菜でマズイものに当たったことないしね。今日はママが忙しかったんだろうなとは思ったけど……」とのことでした。
別日のある日、スーパーの惣菜売り場に一緒にいった時のこと。おいしそうな惣菜を目にした息子が言葉を失ってガラスケースを夢中で観察していたことは印象的でした。スーパーのお惣菜、想像以上に進化していますので、侮ってはいけません。
もちろん今回のギャップはすべての家庭にぴったり当てはまることではありませんし、家庭環境や子どもの個性によっても回答は違って当然です。
その上で確実に言えるのは、親が毎日のごはん作りから解放されることは、親の休養になるだけでなく、子どもとの時間確保にもつながるということ。今一度、親子でギャップ解消のための確認をしてみてはいかがでしょうか!?
<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12