◆なんのためにその紙を破るのか、を考えてみる

 そもそも、家庭で処分対象となる紙に、大した情報は載っていないように思います。仕事にまつわる紙は、必ずシュレッダーにかけないといけないものが決められていますよね。うちも、仕事関係の書類は、お金を出して溶解処理をしています。

 でも、一般家庭はそうではありません。例えば、洋服屋さんのDMを捨てて、誰かに見られたとしても「石阪さん、ここの店で服を買っているんだ」と思われるだけなので、実害はありません。

書類をハサミで切る女性
 シュレッダー行きの紙が溜まって困っている場合は、まず、「なんのために、その紙を破るのか」を考えてみるとよいですね。そして、手段を選ぶ。手で破れば事足りるのか、シュレッダーにかける必要があるのか。

 個人情報を守ることはもちろん大切です。でも、そのせいで紙が片づかず、困っておられるなら、早く片づけるためにできることを優先してみてください。

<文/石阪京子>

【石阪京子】

片づけアドバイザー。宅地建物取引士。JADPメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。独自メソッドによる片づけアドバイスで、これまで約1000人もの人が片づけに成功。現在は、収納監修、片づけレッスンほか、全国各地でのトークイベントやオンラインセミナーを開催。著書に『一回やれば、一生散らからない「3日片づけ」プログラム これが最後の片づけ!』、『人生が変わる 紙片づけ!』(ともにダイヤモンド社)など。