◆さらに恐ろしいルールが

タオルをかぐ女性
「一番嫌だったのが、お風呂のドアにかかっているタオルでした。フェイスタオルと、ボディタオルの中間くらいのサイズで、その1枚を家族みんなで共用するものだから、完全にビショビショ。気持ち悪くて仕方なかったです……」

 お風呂の湯も冷めきっていて水に近く、入浴後は小さなタオルの水分を絞りながら体を拭いたので身も心も冷え切ってしまったそう。

「寒くて、なんだか涙が止まらなくなってしまって。節約ってこんなに大変なのか、ここまでするのかと、初めてのことばかりで衝撃でした」

 今まで節約生活をしたことがない美琴さんにとって、夫の実家での2日間は衝撃的なことの連続だったそうです。

「夫は大好きだし、夫のご両親にはタイミングを合わせて顔を見にいきたいと、頭ではわかっているのですが……。北海道まで行くとなると泊まりになってしまうので。次回はいつ行くかわかりません」

 結婚は2人の関係だけでなく、相手の実家や親戚との付き合いも必要になる場合が多いでしょう。

 相手の親族との付き合いには、多少の我慢ならまだしも涙が出るほどの我慢は不要なのかもしれません。夫婦で話し合って、良い方法が見つかることを願っています。

<取材・文/maki>