◆ペットと暮らす高齢者が直面する問題
大福豆さんは現在の介護サービスは利用者の話をじっくり聞くことすら難しい細切れのものになっているといいます。
「さまざまな動物を飼うことが普遍的になった社会には、本来ならペットの飼育が難しくなった家庭への“ホームヘルパーの犬猫版”が必要。
最近では自費サービスとして行っているところもありますが、年金生活で自身の介護サービス料とペットシッター利用料を支払い続けることができる方は極めて少ないです」
また、国は住み慣れた家(地域)で最期まで暮らす「地域包括ケアシステム」の浸透を目指していますが、ペットと暮らす高齢者を支えるサービスがほとんどない現状のままでは実現が難しいといいます。
なぜなら、動物と暮らしながら在宅サービスを受けている高齢者は、介護が断片的なものであることからペットとの在宅生活の継続が困難になっており、施設への入所などで自宅から介護が受けられるところへ住み替えるにしても、家族であるペットをどうするのかという問題に直面するから。
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