◆「実際にはむしろ、状況が悪化している」
厚生労働省は7月、'21年の子供の相対的貧困率が11.5%となり、前回調査よりも2.5%改善したと発表した。しかし、これにはカラクリがある。
貧困問題を長年追い続けてきた作家の雨宮処凛氏はこう指摘する。
「貧困問題に携わる人の間では、コロナ関連の給付金で一時的によくなっただけだと指摘する声が多いですね」
実際にはむしろ、状況が悪化していると言う。
「東京都庁下の食料品配布に並ぶのは、以前は野宿男性が中心で50~60人程度でしたが、コロナ禍では子連れの親たちも並ぶようになりました。
5類に引き下げられた5月末には、過去最多の749人を記録した日もあります」
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