ねずみ講に誘ってくる高校の友人
社会人1年目の秋のこと、高校の同級生で仲良くしていた友人に騙されそうになった話です。
急にその友人から「元気にやってる?仕事は順調?」とのSNSのメッセージがありました。
コロナの影響が凄まじく大きく、業界的にも大打撃を受けた職種だったので、素直にそのことを伝えました。
高校生の頃、その友人とは比較的仲良くしていた方だったので、疑いもなく返信した形です。
すると、「新しい職場を紹介してあげる、久しぶりにランチでもどう?」という流れになり、私の方も時間があったので賛成し、ランチに行くことになりました。
数年ぶりに会った友人とは、高校の時の思い出話に花を咲かせたりして、最初はとても楽しく話をしていました。
次第に悩み相談、つまり今の仕事や給料の話になりました。
コロナ禍で職場の勤務体制が変わったこと、週に数日働かない日があり、それに伴って給料の額面が減ってしまったこと、転職しようか迷っていることなど、私の相談をしました。
友人は事前に約束していた通り、コロナの影響が比較的少ない仕事や、リモートワークで働ける環境のある職場をいくつか紹介してくれました。
そこまでは普通の会社を案内してくれたのですが、一番最後にお勧めしてくれたのがいわゆる「ねずみ講」の勧めでした。
今思い出せば、完全に詐欺だったのですが、話をしていたときはまさか自分がねずみ講に荷担する寸前にいるとは思いもしませんでした。
その日はまだ前職を退職していなかったため、話を持ち帰ると伝えて解散しました。
幸いなことに他の知り合いに詐欺であることを教えてもらい、詐欺に荷担せずに済む結果に終えられましたが、人生が終わる前に気づけて良かったです。
(20代・女性)
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文・fuelle編集部