◆「精神腫瘍科」でカウンセリングを受けることに

病院の待合
 もともとネガティブ思考の癖はありましたが、この時期はすべてを悲観的に捉えてしまい、中学受験ができなければ息子はまずいことになる! と考えて塾探しに奔走。無我夢中だったので塾の方もわたしの必死の形相にさぞかし驚かれただろうなと思います。

 勉強しない息子をなんとかしなくてはいけない。絶不調で食欲も落ち、不健康に痩せて顔色も悪く、体力も落ちていたわたしでしたが、家で寝ているわけにはいかない、なんとかせねば、と必死で塾を探しても、うちの子のようにやる気のない子の面倒見てくれる塾は見つからず、行き詰まってしまいました。

 ここからさらにメンタルが不調になっていき、ときどき混乱して頭の整理が追い付かないことが増えてきました。

 当時わたしは、同じ病院に併設されていた「精神腫瘍科」という科にもお世話になっていました。

 がん治療中にメンタル不調に陥る人は少なくなく、メンタルケア専門の「精神腫瘍科」という科が設置されていました。わたしは不眠などのうつ症状も出ていたので精神腫瘍科を紹介され、抗がん剤の点滴を打っている時間を利用してカウンセリングも受けさせてもらっていたのです。