◆息子が癇癪を起こしてしまい…
息子が飽きたタイミングで、唯さんは用意しておいた絵本や動画を渡します。でも、車内にいる大人に圧倒されていたのか、息子は「やーやー(やーだー)」と言って全然食い付いてくれません。
「場所見知りなのか、電車から降りたがってしまって。あの時は本当に困りました。息子はまだはっきりとした言葉はあまり喋れなかったのですが、『いややー、でうー(出るー)』と結構大きな声で叫んでしまって」
唯さんは、乗車している他の人に迷惑が掛けてしまっていると感じて、冷や汗をかいたと言います。
「あの時、息子も泣いていましたが、私も泣きそうでした。息子が喜ぶと思って連れてきたのに帰りたがっているし、周りの人の迷惑そうな視線が心に突き刺さるような感覚でした」