◆深夜にニョキッと飛び出た足
「あの日は会社で忘年会があって、私の帰りが終電近くになってしまったんです。0時を回っていたので、夫と息子は先に寝ていました。
住宅の敷地内は、小さなお子さんがいるご家族が多いので夜は早い時間から静かになりますね。あの日も、静かな夜でした」
閑静な住宅地に響くのは、愛さんがヒール靴で歩く「コツ、コツ」という音だけ。
そして、いよいよ我が家へと歩いていった愛さんは、家の前で「ぎゃっ!」と悲鳴をあげることになります。
「もう、驚いたのなんのって。家の敷地に入ると隣人の車の中が、うっすら見えたんですよ。そしたら運転席のヘッドレストから、大きな長い足が2本、ニョキニョキと出ていてね。深夜の暗がりの中で、あれを見たら悲鳴も出ますよ」