◆それでも「綺麗になる喜びを伝えたい」
それでも那賀さんが起業へと進んだのは、もっと世の人々に綺麗になる喜びを伝えたい、という思いからでした。
「肌の運動をすれば、化粧品は最低限にしても綺麗でいられるんです。でも、それを知らない人が多い。だから、自分が成功した方法をたくさんの方に伝えていこう、と思ったんです。もしそれが人のためにならないのなら、自然とうまくいかなくなるだろうし、別に辞めても良いとも思っていました。
でも結果的に今続けられているので、世の中に必要だったということなんですかね。『生かされているな』と感じます」(那賀さん)
那賀さんの、「世の中の人たちにより良いものを伝えたい」という思いが、厳しい時代を生き残るカギになったよう。
人々の美を追求する心は普遍的。今でこそ「女性の起業」はめずらしいものではなくなりつつありますが、いつでも求められるのは、ユーザーのためを思うことなのかもしれませんね。
<文/関由佳>
【関由佳】
筆跡アナリストで心理カウンセラー、カラーセラピストの資格も持つ。芸能人の筆跡分析のコラムを執筆し、『村上マヨネーズのツッコませて頂きます!』(関西テレビ)などのテレビ出演も。夫との死別経験から、現在グリーフ専門士の資格を習得中。Twitter/ブログ