◆32歳で肌年齢70歳の現実にがく然!

 現在、エステサロンと化粧品製造メーカー、そして筋膜美容協会と、3つの会社を経営している那賀さん。独自の美容メソッド「顔ジム」が話題となり、書籍の出版や多くのメディアにも取り上げられています。

 そんな大活躍の那賀さんですが、起業をしたのは47歳の時。それまでは、専業主婦として子育てに勤しんでいました。

「一般企業でOLとして働いていて、20歳で結婚しました。当時は2人の子どもを育てながら家でクッキーとか焼くような、世間では理想的と言われるような主婦生活を過ごしていました」(那賀さん)

 最初の転機が訪れたのは、32歳の時。子育てに少し余裕ができてきたので、夫の勧めもあり、近所のアパレル店舗でパートを始めることにしました。働きながら、周囲の女性たちがとても綺麗だったことに気づいたと言います。

お肌に悩んでいた頃の那賀さん
お肌に悩んでいた頃の那賀さん
「結婚して初めて社会に出てみると、世の中の同世代の人ってとても綺麗だなと思ったんですよ。私は当時、1000円くらいの化粧品を使っていたのですが、どっぷり主婦として過ごしているうちに、美容に対する意識が薄れていたと感じました。

実際、当時肌年齢を調べてもらったら、32歳なのに70歳と言われたんです。それがすごくショックで、さまざまな化粧品を使ってみたのですが、思ったような効果がなくて。そこで肌に足すのではなくマイナスしてみようと思い、全部化粧品をやめました」(那賀さん)