12畳LDK(正方形)のレイアウト例
続いて正方形の間取りの場合のレイアウトを考えていきましょう。長方形の間取りに比べるとレイアウトが意外と難しい正方形の間取り。実際に正方形の間取りに住んでいる人はどのようにしてレイアウトをしているのでしょうか。
それでは実例を交えながら、正方形の間取りに対するレイアウトのヒントを探っていきましょう。
①リビングをコの字に配置
まず1つ目のコツとして、リビング空間を作る際にはコの字にレイアウトをするということです。
正方形の間取りでリビングをレイアウトする場合には余分な空間などができてしまい、バランスの悪いレイアウトになってしまいがちです。そのバランスの悪さを防ぐために正方形の間取りに合わせたコの字にレイアウトすることで安定したレイアウトを組むことができます。
正方形という空間を活かした、正方形ならではのレイアウトをしていくことで、その空間の形を味方につけましょう。
②壁いっぱいに家具を配置
正方形の間取りの場合、壁面の長さがどの壁面とも同じなため、長方形のように安定した動線計画を立てずらいです。そんな時は壁面全体に家具を配置してみましょう。そのことで動線は自ずと確保される上に中央に空間が生まれるので、広さを感じることができます。
中央に開いた空間は自由度が高く、その活用方法はたくさんあります。大人数で集まることもできれば、一人でも広々とくつろぐこともできます。このレイアウトテクニックも正方形の間取りならではと言えるのではないでしょうか。
③部屋の中心に家具を置かずスッキリ
同じように壁面に家具を並べない場合でも、お部屋の中心に空間を作ることで、その空間に広い印象を与えることができます。基本的に床の面積をたくさん見せることでその空間を広く感じさせることができるので、そのテクニックを用いたレイアウト術になります。
この場合テーブルはダイニングのみで、リビングにはテーブルは置かない、または収納可能なテーブルを選ぶなど、家具の選び方から考える必要があります。計算されたレイアウトで広々空間を手に入れましょう。
④壁掛けテレビでスペース確保
ソファやベッド、テーブルなどでどうしてもスペースが埋まってしまい、お部屋が狭く感じてしまうという方にオススメなスペース確保のテクニックとして、テレビを壁掛けにしてしまうという方法があります。
テレビレイアウトするにはどうしてもテレビ台がスペースを取ってしまいます。しかし壁掛けにしてしまえば、テレビの厚みだけで済むだけでなく、床に関してはスペースを取る必要がありません。
何よりテレビを壁掛けにすることで、空間に対してスマートでおしゃれな雰囲気を演出することができます。壁にテレビを取り付けれる環境にあれば、ぜひ取り入れたいレイアウト術の1つです。
12畳LDK(L字)のレイアウト例
続いてちょっと特殊型な間取りであるL字型の間取りにおけるレイアウトのヒントを探っていきましょう。
そもそもL字型の間取り自体が少ない間取りではありますが、そんな間取りだからこそ工夫のしがいがあります。特殊な間取りを好んで探している人もいるほど、クセになる間取りなのかもしれません。
それではそんな特殊な間取りであるL字型の間取りに対するレイアウト術の実例を解説していきましょう。
①キッチン横にダイニング
L字の間取りはその部分部分で空間を使い分けることがベターではないでしょうか、この実例の場合は奥にダイニング空間、手前をリビング空間として使い分けています。さらに、ダイニングはキッチンとつながりを持たせています。
わかりやすく空間を仕切ることができるということもL字型の間取りにおけるならではのポイントではないでしょうか。
②3つに区分け
先ほどの実例では、L字の空間を正方形型と長方形型の2つの空間に仕切って使用していました。今回はL字型の空間を正方形3つの空間に仕切ったレイアウト術です。同じ空間でありながらも、しっかりとそれぞれの空間の空気感を分けることに成功している実例です。
空間を3つに分けることでそれぞれの空間面積は少なくなってしまいますが、同じ空間内ではあるので、視線としてはしっかりとつながっています。なので、それぞれの空間を作りながらも、1つの部屋の広さの感覚は失われておらず、それぞれの特徴を活かしたレイアウトになっています。
③ダイニングとキッチンを贅沢に
ダイニングとキッチンなど、すべての空間に視線のつながりを持たせることで、開放感のある空間に仕上がっています。さらにバルコニーを巻き込むようにしてL字に曲がっているため、さらに空間を広々と感じさせることができている空間の実例になります。
このように一見不利に感じるL字型の間取りでも、使い方や工夫次第では、他の間取りにはできない開放感や広さを感じることができます。