お部屋のインテリアの肝となってくるのがなんといっても家具のレイアウトです。そこで今回は12畳という広さの部屋における家具のレイアウトを、それぞれのお部屋の形状に合わせて実例を交えながら分析していきます。ぜひあなたのお部屋づくりの参考にしてみてください。

12畳LDK

12畳LDKの家具レイアウト13選|部屋の形別にピッタリの配置を紹介!
(画像=『Lovely』より引用)

引越しや気分転換の模様替えなど、自分が生活する空間にはこだわりたいですよね。そこで今回は12畳1LDKのお部屋でのレイアウトを解説していきたいと思います。

まずは、そもそもLDKとはなんなのかなどといった基本的な知識やコツから紹介していきたいと思います。

LDKは「リビングダイニングキッチン」の略

不動産やお部屋探しの際によく耳にするLDKってそもそもなんの略なのでしょうか。LDKとは住宅の間取りにおける「リビング・ダイニング・キッチン」を表します。つまり1LDKとは1つの居室と1つのリビング、1つのダイニング、1つのキッチンとなります。

居室とLDKの違いとは、リビングは本来住空間において、家族などの住人が寛ぐ場所であり、コミュニケーションを主にする空間のことを指します。

ダイニングとはその住空間において食事をする空間のこと。キッチンはその住空間において料理をする場所、つまりは台所ということになります。

日本においてはリビングとダイニングを分ける文化が少なかったため、合わせて居間という風にも呼ぶことがありますが、厳密な区切りでいうとリビングとダイニングは分かれていることになっています。

間取りのパターンは千差万別

12畳1LDKと一言でいってもその間取りは一定ではありません。長方形の部屋もあれば、正方形、L字などの少し変形した独特の間取りも存在しています。これらの間取りは土地や建物に依存しているため、それらの条件によって様々な間取りが存在しています。

長方形や正方形といった間取りが無難ではありますが、中にはL字形などのちょっと変わった間取りだからこそ工夫次第では他ではできない味のあるインテリアを楽しむことができることもあります。

ぜひ引越しなどではお部屋探しの段階でレイアウトを想像しながら、間取りに対してもこだわってみてはどうでしょうか。

家具レイアウトこそ広く見せる鍵!

12畳の部屋となると、特別広いというわけではありません。畳1枚がざっくりで180cm×90cmなのでその畳12枚分の広さということになります。

そんな決して広いとは言い切れない空間に、生活において必要な家具や、インテリアアイテムなどをレイアウトしていかなければなりません。ベッドやソファなどの大きな家具もあるので、間取りやレイアウト次第では、12畳より感覚的に狭く見えてしまう場合もあります。

しかし、レイアウトに工夫をすれば、その工夫次第で部屋を12畳以上の広さに感じさせることができるということでもあります。

それでは12畳1LDKのお部屋において12畳以上の広さを感じさせるには、どのようにレイアウトしていくべきなのでしょうか。実際にインテリアにこだわる人たちの実例をもとに解説していきたいと思います。

12畳LDK(縦長・横長)のレイアウト例

12畳LDKの家具レイアウト13選|部屋の形別にピッタリの配置を紹介!
(画像=『Lovely』より引用)

それでは実際に実例を見ながら、レイアウトに関するヒントを探っていきましょう。まずは縦長・横長といった長方形の間取りであった場合のレイアウト事例です。

長方形型の間取りの場合は、窓に対して真っ直ぐな動線を意識することで視線が外につながっていくため、感覚的に空間を広く感じることができます。

①長辺に窓がある場合

長方形の間取りの辺の長い方に窓がある場合は、その窓が長辺の壁の圧迫感を緩和させてくれるため、その窓を家具などで塞いでしまわないように注意しましょう。実例でご紹介しているように、その窓に沿って家具をレイアウトしていくことがオススメです。

また、家具などで空間を仕切ってしまった場合でも、窓側に対する真っ直ぐな動線は確保できるため、そのことで空間に狭さを感じさせるといった失敗も防ぐことができるでしょう。

②部屋の奥に窓がある場合

長方形の間取りにおいて、部屋の奥の壁に窓がある場合は、窓側への動線確保に加え、視線の抜けに対しても配慮してレイアウトを心がけましょう。

奥に窓があることで、長辺に窓があった場合の部屋よりは横からの圧迫感を強く感じてしまいます。そのため、視線を置くの窓から外へ逃がしてあげることで、空間の圧迫感を緩和させるとともに、奥行き感を与えることで広さを感じさせることができます。

背の高い家具などで空間を仕切ってしまうと、視線の抜けが失われてしまうため注意しましょう。ご紹介している実例のようにうまく視線を置くの方へと逃すレイアウトを考えてみてください。

③部屋の一方に動線を確保

次にご紹介する実例は、奥に窓がありますが、空間を家具で仕切ってしまっています。この場合。家具のレイアウトを片側に固めることで、空間を仕切りながらもしっかりと視線の抜けを確保しているため、狭さを感じることはありません。

さらに空間を仕切ることができているため、同じ空間にありながらも独立した感覚でそれぞれの空間を過ごすことができるでしょう。

④窓の前に空間を空ける

窓の前に空間を開けることでその余白部分が空間に対してゆとりを感じさせることができます。さらにはその余白は外とのつながりを持っているため、より感覚的な広さを感じさせることができるでしょう。

窓の外がベランダであれば、洗濯物の処理スペースとしても活用できるといった利点もあります。

⑤壁の収納を活用

長方形の間取りにおいて長い方の壁面で、その広い壁面を利用して壁面収納をしてみることもオススメです。特に窓などがない場合などは、その壁面が殺風景になりがちになってしまうので、壁面に対して何かしらの動きを持たせる意味でもオススメとなります。

壁面を収納として活用できれば、部屋自体もスッキリさせることができます。また、実例のように、収納だけでなく、合わせてディスプレイなども楽しんでみるとおしゃれな空間を演出することもできます。

⑥背の低い家具で圧迫感を解消

長方形の間取りだと、どうしても壁面などからの圧迫感の解消が課題となってきます。そんな圧迫感の1番の解消法としては、背の低い家具を揃えるといったことです。家具の背が低いことで、空間全体に視線が抜けるので空間を広く感じることができます。

もう一つの工夫として、家具の高さを抑えた分、写真のような釣り下がってきているペンダント照明を使用すれば、天井の高さを感じさせることができます。そのことで空間が広く感じられる上に、空いた上部空間をおしゃれに活用することができます。